こんにちは。
台風一過!! 快晴の伊豆下田です。
昨日からのお客さまは待ってましたとばかりに、
朝ごはんをモリモリ召し上がって、海に出かけていきました。

ことぶき荘の朝ごはん。

白いごはん、
真アジの干物、
お味噌汁、
目玉焼き
お新香、納豆、伊豆の海苔

と究極シンプルなザ民宿の朝ごはんです。

でも、ひとつひとつにこだわっています。
シンプルなぶん、味の違いがはっきりわかります。

ごはんは大きなガス釜で一気に炊きあげます。

銘柄はそのときどきで違いますが、今朝は宮崎の新米でした。
白米は強い火力で炊きあげることによって甘みと粘りが加わり、
おいしいごはんができるといわれます。
火力の強いガス釜で炊くごはんはほんとうに美味しいです。
粒が立っていて、炊きたての輝くようなツヤツヤした姿は色白美人さんのよう。
お客さまからたいへん好評で、おひつにたっぷり提供しているのですが、
ことぶき荘では、白飯があるかぎり、おかわり自由の太っ腹。
今朝は「ひとりで4杯食べちゃいました♡」 という20代の女の子がいて、
両親も私も、嬉しいかぎりです。

ごはんを進めさせちゃうのが、この下田の干物!

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下田市内で人気の高い小木曽干物店の小ぶりの真アジです。
地元の人間は、「鯵は小さいほうが味がうまい」と言います。
わたしも同感です。身がふっくらとやわらかく、味が濃いのです。
なので、ことぶき荘では民宿用に特別に通常市販していない小アジを用意してもらっています。

干物は焼き加減も重要。
直火でしっかり焦げ目がつくぐらいまで焼くのがことぶきスタイル。
時折、旅館やホテルで出された干物が生臭くて食べられないという声を聞きますが、
それは焼きが甘いか、ガス赤外線で焼いているからかもしれません。
表面までパリッとさせた干物は、頭から骨から食べられて残すところがありません。

こんど、干物の食べ方レクチャーしたいなあ。

目玉焼きはオーブングリルで絶妙な半熟加減に仕上げています。

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このじゅくじゅくの黄身をごはんにのっけて、海苔でくるんでほおばる。
わたしの大好きな食べ方です。

お味噌汁の写真はありませんが、たっぷりのかつお節で出汁をとっています。
顆粒だしなんて化学調味料は、うちは使いません。
味噌も有機のものを極力つかうようにしています。
具は日によって違いますが、この春、吉佐美の山で掘ってきたタケノコとワカメが定番です。

あ、でも大切なことを忘れてた。
最後は、やっぱり「愛情」だと思います。
わたしは夏の間だけ、両親の手伝いに帰ってきていますが、
夏の前から全館を掃除し、寝具や設備をととのえ、お客さまが快適に過ごせるよう準備してきた両親。
「朝ごはんぐらい、遠慮せずに思う存分食べてほしいよ」
と父も母も、よく言っています。ふたりの「おいしく食べていただきたい」という愛情が、
ことぶき荘のいちばんの自慢かもしれません。

お泊まりの際には、ぜひことぶき荘自慢の朝ごはんを召し上がってくださいね。

                          ことぶき荘 娘